名もなき未知

エンジニアリングとか、日常とかそういうのをまとめる場所。

技術同人誌について出すまでにやること、思うこと

Everyone Outputer Advent Calendar 2018 の4日目です。なんかイベント参加したときはカレンダー埋まってなかったような気がしますが。いつの間にか埋まっていてびっくりです。野球のネタから始まるって聞いていたのに野球ネタで始まってないだと…。

3日目はnasrinjp1さんでした。

nasrinjp1.hatenablog.com

Everyone Outputer ということでしたので、情報発信の形として技術同人誌が挙げられますが、今日は個人的に思っていることを書きます(私見です)。

あ、そうそう、セイチョウ・ジャーニーも同人誌ですね!それぞれのエンジニアが自分自身の経験と思考を照らし合わせてセイチョウを定義していく素晴らしい本です。 ぜひ買いましょう!(ダイマ

booth.pm

そもそも同人誌ってなんだ?

Wikipediaによると

同人誌(どうじんし)とは、同人(同好の士)が、資金を出し作成する同人雑誌(どうじんざっし)の略語。非営利色の強い少部数の商業誌を含めて、「リトル・マガジン」と呼ぶこともあり、同人誌に用いる場合は文学・評論系に限られる。「ミニコミ誌[1]」も参照。

とある。つまり資金を出し合って同じものが好きな人同士で、個人出版の雑誌を出しちゃおうってことですね!楽しくワイワイ!

ところで大きく分けて、現代の場合、同人誌を作るだけの話をすると以下のような形でしょうか。

  • 原稿を書く
  • 編集する(PDFにする、紙の場合は冊子になるようにページ配置)
  • 印刷する

ね、簡単でしょ?(いいえ)(本当は手続きの話もあります)

原稿を書く話

いちばん大事なのは何を書くか・・・ よりも、ずっと長い間襲いかかる、原稿を書く時間だったりします。モチベーションが一番大事です。

何を書くかは最初に明確にしておくこと(私はだいたい人に話して伝わればOKで、だめなら思考が足りないとしている)や、文章との体裁を保つために書籍『数学文章作法』基礎編・推敲編 を読んだり、レビューをしてもらったりすることで何とかなるものなのですが、文章を書く、こいつからは逃げられません。

じゃあどうするかといえば、やっぱりやる気を互いに分け与えるのが大事なのかなーと思います。私自身は技術同人誌以外にも、漫画の同人誌を出した経験があるのですが、その時サークルメンバーからの頑張れって言葉と、必ず間に合わせてくれるという信頼に答えなきゃという気持ちが最後まで自分を突き動かしてくれました。(ページ数は幾度と落としてきましたが)本出せなかったことは一応なかったです。

もし一人でサークルをやっている人は技術書であれば、もくもく執筆会☆出張版 REV.17 @ 神田神保町 〜技術系同人誌/商業誌・発表資料・ブログ〜 に参加してみて、他の執筆者と会ってモチベーションを上げたり、仲のいいエンジニアとはなしてみるといいでしょう。漫画を書く人は… 他の人の進捗を傍目に… がんばりましょう…(私は漫画に自信を持っていないので、可愛い絵を原稿中に見るとSUN値が削れてしまうため、絶対見ないようにしてる)

編集する

印刷された紙をぐるぐるして本形式にして出したこともあるのですが、現代であれば最悪PDFにすればなんとかなります。ただし、最初に刷り上がりのサイズだけは考えておくことをおすすめします。一般的な同人誌のサイズは、A5(小説等)、B5(漫画)、A4(漫画)で、技術同人誌はB5かA4かなという気がします。

ただ注意してほしいのはイラストとドキュメントを両方使う場合で、特にサイズ調整をしなければいけないときは最新の注意をはらいましょう。(該当する人がほぼいませんが…)大概、仕上がりサイズのフォント小さすぎるやろ!! 問題と、イラストの塗が潰れてウッ… って気持ちになります。

あとイラストはこういうのも注意が必要だったりします。

https://www.eikou.com/making/basis/

印刷する

印刷業者に依頼すると立派なものが届きます。(有)ねこのしっぽ さんが有名ですかね。

ちなみに私は 同人誌 グッズ 印刷 株式会社ポプルス さんを使っています。理由としては単純で、コスト比較したときに少数ロットで出したとき、ねこのしっぽさんは結構お高くつくので(というか50冊が最小ロットだった気がしていて、自分が出したいのはそれ以下だった)、比較的メジャーなところを探した結果がこうなったみたいな感じです。(後対応も丁寧だし、過去にページ設定やらかしたときとかもぽプルスさんには、すごい助けていただきました)

あとはコンビニ印刷(!)や、コピー・プリント・ポスター・名刺・製本 - オンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン さんで刷るという方法もあります。コピ本と言われる種類ですね。 キンコーズさんでは冊子形式でホチキスで綴じられた状態で出すことも可能だったりするので、白黒でぱぱっと出したいときは本当に便利です。

あとコンビニ印刷、って言うとえ!?みたいになる人もいますが、セブンイレブンコピー機は冊子印刷に対応しているのでマジで神です。あと10部だけ白黒印刷でもいいから出したい、ってときにめっちゃ使えます。高性能過ぎる。原稿の読み込みくっそ遅いけど。コンビニ印刷の場合は製本を自力でやらないといけないので、中綴じホッチキス(例えばこんなの)が必要だったりします。

お気持ち

ここからはお気持ちです。

技術同人誌はクオリティが必要?

私の回答としては いいえ です。まずは自分の言葉で舌足らずになってもいいから、表現しましょう。自分が好きなこと、書きたいことをまずのびのびと書けるのが同人です。

一方で、頒布数を伸ばそうとするとクオリティを上げる必要があるのと、ウケるようなネタを作る必要が出てきます。しかし、これはファーストステップとすべきでなく、まず一度出てから考えればいいかなと個人的には思います。(最初はどれくらい頒布数が行くのかがわからないので、お試ししてみるのが本当に良い)

技術同人誌はなぜだか知りませんが、クオリティを高め、商業誌のようにして出すところもありますが、本来の本当に自分が書きたかったことを書いて出すんだ!ということを忘れないようにしてください。そこを忘れるとまるで仕事のような束縛感との戦いになります。(その状態で好きなものがかけるのかは不明だが、少なくとも締切に追われる=納期に終われるなので、かなり気持ちが厳しかった)

印刷所を使った本を出すべき?

いいえ です。コピ本でも同人誌は同人誌です。

世の中、どうしても形式的にきれいな印刷所で印刷された本を見に行きがちですが、実は同人誌即売会で二度と買えない可能性が高いのはコピ本の方で、むしろ私はこっち中心で見ています。だいたい製本された本って同人誌ショップで売られていたり、ネットで買えたりするので逃してもまあいいかって感じなんですよね。

サークルとしてはギリギリになってすみませんって感じですが、それでもサークルとしての活動をやりきれたかどうかでいったら実物があるのはやはり大きいです。落とした本は読まれませんが、コピ本であればまだ読まれる可能性があります。

スケジュール上どうしても時間が取れないこともあると思います。もしそうなら、製本を諦めてギリギリまで自分の書きたいことを書いて、キンコーズさんとかで印刷してみませんか? 意外と手作り感のある本も、悪くないものですよ。

個人的にはセブンで印刷して本を手で折って中綴じホッチキスで綴じる大変さを知ると、以下に印刷会社にやってもらうのが楽なのかを知る事もできるので、興味がある方はやってみてください。まあそれは出版しないで、最終テストとかで誤字脱字のチェック、フォント感のチェックとかにとどめたほうがいいかもしれませんけどね!

マイナーなものを書いても良い?

当然OK です。というか、マイナーなものほど数がないのだから、自分から書きましょう。JavaScriptだったらライバルが多いかもしれませんが、Crystalとかであれば数は大きく減るのではないでしょうか。

技術書典に限って言えば、ちょっと少ないところを狙ってみるのは大いにありでしょう。例えば私はアルゴリズムというジャンルで本を出していたのですが、技術書典全体でも自分のところ以外いないように見えました。(もう1つくらい出てたかも?) それゆえ、自分のコピ本ですら90部ほど頒布に成功しています。(ほかイベントで漫画描いたときは5部も頒布できないのにね)

むしろ、マイナーなものが好きな人同士のほうが話があってもりあがるのではないでしょうか?ぜひサークル参加して本を書き、当日会場で本を手に取ってくれた方とガチトークしましょう。きっと盛り上がること間違いないです。あ、でも客引きみたいなトークは止めてね(あれ購買意欲本当に落ちるから、本とか表紙見ればわかるし)

終わりに

商業のようなクオリティを求めなくても技術同人誌は出せるので、怖がらずにまず書いてみましょう! サークル参加しましょう! もし一人で大量に書くのは無理なら、コミュニティに参加して本を書きましょう!

というわけで、本をどんどん書いて技術コミュニティへ貢献しましょう!

終わりです!