概要
少し自分と向き合う時間、分析方法を知っておきたいなと思ったので読んでみました。
自分が買ったタイミングでは Kindle のセールが開催されていたので、安く買えて手に取ってみましたが、これまであまり向き合ってこなかった分野だけに値段やページ数以上に学ぶところは多かったです。
本のリンク
自分の学びポイント
この本では『セルフトークを感情、欲求、思考、行動の引き金として自分の中に生まれる「言葉」』として話がなされています(狭い領域での独り言、ではある解釈です)。
セルフトークにも 2 種類あり、感情的であるセルフトーク A(ネガティブ、automatic)と、理性的であるセルフトーク B(ポジティブ、自発的、bear)に分類できる話を中心に構成されています。セルフトーク A を減らすことで自分自身を精神的・肉体的にコントロールすることで、生産性や集中力を上げられると語られています。
これに関しては思い当たるところがあります。 仕事が忙しい時期など精神的に安定していない時期はセルフトーク A が増えがちであり、オープンな場で何か話すのがつらいと感じる状況が私にもありました。 Twitter など SNS 系統での発言が減りつつあったのは、その影響は若干あります(その間も Slack や Discord では元気にしてました)。
また、セルフトーク A を減らし、セルフトーク B に変えることにより論理的な戦略による生産活動の上昇、集中力の強化、ゾーンに入るなどのメリットが享受できる、とあります(Part2 くらい)。
これも感情的になり手につかないことや、集中できないことは割と経験としてあるので、わかりやすかったです。 直近でも技術書典の原稿とかもっと書きたかったのですが、疲れ切っていて手につかなかった事が上がります。 それも 1 つの感情的な面でブロックされていることによる集中力の低下と捉えられます。
Part5 ではセルフトークを減らす方法について紹介されています。いくつか紹介されていますが、自分の中で目を引いたのはルーチンを作る、未完了を減らすの 2 つです。
ルーチンについては、必ず成功するような動きを取り入れるのが良さそうだと感じています。イチロー選手の例が挙げられていますが、ヒットを打つのはせいぜい 4 割以下の確率であり、成功確率は決して高いものではなく、不安定なものです。 しかしバッターボックスに入る一連の動作は失敗することがないので、そこで集中力を上げ、雑念を払い切り替えることができているのだと思います。
未完了を減らすについては、小さく残っているものが蓄積しストレスになるものと考えられるため、減らすに越したことはありません。 自分自身、タスクコントロールが下手なので、どこまでが適度か、また日々に置ける今日やれることの完了度合いは? みたいなものをウォッチすることをやらないとなと思ってます。 たまに日報的なメモを書いたりすることもあるのですが、たまにやるじゃなくてもう少し積極的に蓄積していきたいなと思いました(小さく長い期間で変化していくもののウォッチにも使えそうなので)。
残りについてはまだ至りつけていないので、そういうものもあるんだーと思いながら一旦全体を読みました。
展望
この本を読んだ認識していなかったセルフトーク A を認識できるようになったのは、大きな学びであったと言えます。
調子が悪いときの兆候を自分自身で客観視して修正できるようにこれからはしていきたいですね…。
最近は少しづつ落ち着いてきたので、余裕があるのですが、まだセルフトーク A に分類されるものが多少あるなと感じています。余裕があるうちに、もう少し周りを見てみたり、日常を整える(急に眠れなくなったりすることも無くはないので…)ことをやっていきたいと思います。
ルーティンについては早急にやりたいなとおもっていて、昔から入眠なり仕事から気持ちを切り替えて休むことがへたくそだなと自分でも感じているので、節目で切り替えるための儀式というか、そういったものを用意してあげたほうがいいかもしれないです。
まあ、何にしようかなというのは悩ましいですが…。
まとめ
自分の中で渦巻く独り言がどういった影響を精神/身体に与えているのかを客観的に捉えられるようになれそう、と思いました。 (何となく認識していることと、言葉にして定義できるものを認識しているのでは、意識や理解のレベルが違う。。。)
またセルフトークを使うことや減らすことは、コーチングでも活用ができます。気が付くと社会人歴も現職での所属年数もそれなりになってきたこともあり、そういうのも経験・度胸・勘だけでなく、知識も組み合わせてより良い方法を模索できるようになりたいですね。
(コーチング、経験不足で未だによくわからないですが)
というところで、集中するためにも心を落ち着けるようにセルフコントロールしていきたいと思います。