名もなき未知

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ファクトフルネスを読んだ

7月あたりに割と仕事が忙しくなって、8月はのんびり過ごしており、外向けのアウトプットも完全にお休みしていたのですが、久々に書くことにします。

ファクトフルネスをようやく読みました。実際のデータを見てどう判断して行動していくのか、というのはバックエンドを支えるデータに向き合うことが多いエンジニアにとって、学びのある1冊だったと感じています。

本のリンク

丸1年、積み本になっていたらしい。

学びがあったところ

まあ、思い出したくなったら「ファクトフルネスの大まかなルール」というページが非常によくまとまっているので、そこを見ることとして…

全部で10個のルールのうち、面白いなと思ったのは、次の3つです。

  • 悪いニュースのほうが広まりやすい(2. ネガティブ本能を抑える)
  • ゆっくりとした変化でも、変化していることを心にとめる(7. 宿命本能を抑えるためには)
  • ひとつの知識が全てに応用できないことを覚えておこう(8. 単純化本能を抑えるには) 

残りについては実際に本を手に取って読んでみるのがおすすめです(全部おすすめしたいですが)。

悪いニュースが広まりやすい話、これはわかりやすいですね。ミスとかトラブルの話は広まりがちな気がします。安定運営できてます、とか実際すごいことであるはずなのですが、特に大きく取り立たされる機会などはあまり聞かない気がします(しいて言えば、カンファレンスとかで聞く程度か?)。 ここは何とか(任意の言葉)に関する批判とかをインターネットで見ている限りでもそうですが、実際の数値を見ると、そんなに悪くなかったり、シェアが高かったりということもあるので、実際のデータを見てバイアスをかけないように分析することが大事かと思います。

次にゆっくりとした変化でも、変化していることを心にとめる、ですが、これはもう少しこれからやっていきたいなと思ったことでもあります。というのも、日々生活をしていく中で学んでいることが自分自身あるはずなのですが、結構それを無視してしまって結果長いスパンで見た時に何をしていたんだっけ?できるようになったこととは?みたいな現象を多く経験してきているように思います。 そういう意味で、日々何をしたのか、学んだのか、みたいなログはちゃんとつけて積み上げて自分が成長していることを感じたいです(要は忙しくなりすぎて自尊心が失われていた気分になっていた時期があり、そういうときこそ自分が積み上げてきたものをちゃんと見て、安定した精神状況に戻れるようにするのが大事なのかなと思います)。

最後に、ひとつの知識が全てに応用できないこと、これはうーん、まあ反省もあります。実際にある程度社会人経験を積んでいく中で、年下の人から聞かれたことに対して、確証のある回答が常にできていたわけでもないですし、データを見ずに印象で語ってしまっていることも多々あります。これも今後改善していきたいことで、データを見て現実から物事を語ることや、データを見てないときは知らない!と言い切ってしまう勇気も時には出していかないといけないな、と思いました。

全編通してですが、人が抱いているイメージは往々にしてその分野を知らないイメージのままであるか、何年か前の事実をアップデートしていないことで、今起こっていることとの乖離が起きがちだという現実が指摘されているように思えます。この本を読むまで、実際、世界の格差問題について多く誤解をしていました。今は10年前に比べてずっと良い世界になっているという認識を改めるとともに、最新のデータから何が起きているのかを分析し、本質的なことを発見することの大事さに気づかされたと感じています。

まとめ

また数年後に改めて読みたい本です。忙しい方は「ファクトフルネスの大まかなルール」や、各章の最後だけでも読んでみるだけでも感じるものがあると思っています。