名もなき未知

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。実写ドラマ版を見ました

普段はテレビをめったに見ないのですが,ツイッターで騒がれていたので,見てみました.
ちなみにアニメ版,アニメ劇場版ともに未視聴です.

所感

服装がアニメベースであるために,一般的な観点から言うと変に見えてしまうのだが,それは慣れの問題だと思う.
話全体の流れとしては,非常によくまとまっており,少なくとも私は満足していますし,泣けました.
死んでしまったメンマがじんたんの前に現れて,心が散り散りになってしまった超平和バスターズのメンバーが一丸となって,メンマのためにできることをやっていく過程で,昔のことを思い出しながら,失われた時間をまた取り戻していく,そんな流れでしたね.
大体,メンマが再び現れた瞬間からそうなるのは予測がついていたのですが(笑)

予想以上だったところ

アニメは見ていませんが,思っていた以上に役者さんたちの演技や演出がうまく,人気だからとりあえず映像化しました,というようなやっつけ作業で作った映像ではないなということは感じました.
たしかにアニメの世界を無理やり現実の世界に引き上げるのは難しいことですけど,それをうまく再現できていたと思います.
変にアニメっぽさが残っているシーンとかもなかったし,よかった(アクションものとかですと,どう頑張ってもCGを合成しまくる関係で,どうも2.5次元チックなところを見ている感じがして,どっちかでやれよ!と思ってしまうので…).
あの花自体が実写化に向いているタイプの作品だから,という考え方もありますが,映像作品としてはアニメじゃない媒体でも十分感動が伝わるんだ! っていうことをひしひしと感じました.他の実写系も最低でもこのクオリティーくらいを保証してくれという感じ.

話の展開について

もともと11話のアニメ(約5.5時間ほど)*1をうまいこと2時間におさめ,無理のない展開で進んできていたように思ます.もちろん映像時間が長ければ,細かいところまで描写できるかとは思うが,私が見ている中では,そう取り立てておかしいと感じるシーン,設定はなかったように感じました.
あと最初からメンマが消えることはわかっていたのだけれども,メンマの強さというか人の良さは他の人を惹きつけるよなあと思った.いいやつ過ぎて泣ける.超平和バスターズ自体が散り散りになってしまったのも頷ける.
じんたんの素直になれない気持ちもすごくわかる.ああいう風にお膳立てというか,囃し立てられると特にそう.でも,メンマにちゃんと好きだって言えたじんたんは,やっぱりかっこいいですね.物語中を通して,過去の自分と向き合って非常に成長している感じがあっていいなと.(2時間内にそれをしっかりと描くのはとても難しいことだと思う)
とりあえず,この二人中心に話が回って行って,他のメンバーも本当は昔の超平和バスターズのように仲の良いグループに戻りたいんだけど,なかなか素直になれなくて,でも段々とメンマとの思い出やらを思い出しながら,元のように仲良くなっていくのは,いい話だと思う.


ただ,メンマの本当の願いというか,それがちゃんとわからなかったのは,ちょっとリアルだよなあ,面白い演出だと思う.
逆にじんたんがそれを理解してしまっていたら,メンマはいつまでも悲しい思いをしてしまうのかもしれない.だから,あの終わり方で良かったのかなって.



最後のシーンは本当に卑怯だ.わかっていたのに.




久々にしっかりと泣ける,友情も有り,恋愛もありの作品を見ることが出来たと思う.
個人的にはかなり面白かったし,見るべき作品だと思いました.

*1: ごめん,最初24話だと書きましたが,11話でした