名もなき未知

エンジニアリングとか、日常とかそういうのをまとめる場所。アクセス解析のためGAを利用、Googleに情報を送信しています。商品紹介のためAmazonアフィリエイトを利用、Amazonに情報を送信しています。記事に関しては私が書いていない引用文を除いて自由にご利用ください。

No.152 貯金箱の消失

回答

#56687 No.152 貯金箱の消失 - yukicoder

4個同じ直角三角形を指定した長さL以下で作れるかどうかという問題.
条件を言い換えると,L/4以下の長さで作れる直角三角形を求め続ければ良い.
その三角形を求めるためには,ピタゴラス数に関しての知識が必要となる.(タグに書いてある)

参考サイト
http://izumi-math.jp/sanae/MathTopic/py_num/py_num.htm
ピタゴラス数の求め方とその証明 | 高校数学の美しい物語
ピタゴラス数のある性質

なので,これに従って,(この時必ず i < j です,同じような辺を二回作るのを防ぐため,片方を必ず大きくなるようにしました…)

          int a = j*j - i*i;
          int b = 2*i*j;
          int c = j*j + i*i;

のように3辺を求めることが可能である.
(最大の長さがわからなかったので,解答例をみてsqrt(L/4) 程度にしかならないことを確認した.)

それから,問題文を読むと

ただし、ある魔方陣をそのまま整数倍したようなものや、
回転や裏返した形状のものは、同一の形状とみなします。

とある.この内,問題となるのは「整数倍したもの」の抽出である.
ピタゴラス数をただ単に求めていると,整数倍したものというのが大量に含まれてしまう.
そこで,最大公約数を考える.最大公約数が1の場合は良いが,それ以上の場合は何んらかの直角三角形を整数倍したもの,と捉えることができる.


従って求めるべきは,ピタゴラス数かつ各辺についての最大公約数が1のもの,ということがわかる.
最大公約数を求めるalgorithmは,gcdとかで調べるといっぱい出ますよ….

参考リンク
最大公約数 | アルゴリズムとデータ構造 | Aizu Online Judge


という感じで,これらを総合してコードに落とし込めば良いと思います.
最大公約数を求めるアルゴリズムはよく使うので,ライブラリ化したほうがいいかもしれない…(頭が弱いので)

int gcd(int a, int b) {
    int c = 0;
    if(a > b) {
        int t = a;
        a = b;
        b = a;
    }
    while(a != 0) {
        c = a;
        a = b%a;
        b = c;
    }
    return b;
}

int main(){
  cin.tie(0);
  ios::sync_with_stdio(false);
  cout.precision(16);

  int THISMOD = 1000003;
  int L;
  cin >> L;

  int res = 0;
  FOR(i, 1, (int)(sqrt(L/4)) + 1) {
      FOR(j, i+1, (int)(sqrt(L/4)) + 1) {
          int a = j*j - i*i;
          int b = 2*i*j;
          int c = j*j + i*i;
          if(a * a + b * b != c * c) continue;
          if( a + b + c <= L/4 ) {
              // cout << "A: " << a << " B: " << b << " C: " << c << endl;
              if(gcd(gcd(a, b), c) == 1) res++;
          }
      }
  }

  cout << res % THISMOD << endl;
  return 0;
}